こんにちは! 言響(心に響く話し方)の宮北結僖です。

よく「説得力ある話し方を教えてください」とお越しになられる方が いらっしゃいます。

ちょっと考えてみましょう。

例えばあなたは、ある商品をお客様に説得力ある話し方でお勧めしたい とします。

商品を買っていただくためには、商品やあなたに興味を持って もらわなくてはなりません。

興味をもってもらうためには、いつもお客様に 喜んで、感動していただかなくてはなりません。

いいですか?よく「商品をおすすめしたい!」と半ばあせる気持ちから、 お客様を説得している方をお見受けしますが、そうではありません。

商品を買ってもらうよう説得するのではなく、感動させるのです。

そのためにはまず、自分がその商品に対して感動する事! 自身の心で120%感動した事を心に響かせなくては相手の心には 充分伝わりません。

説得ではない、感動していただくためには?

人が感動する仕組みをお伝えしましょう。

大抵のお客様は 「どうせ、どの商品もたいして変らないだろう」と予想されて、 あなたの話を聞きます。

ところが実際に体験・体感した時に、 その予想をはるかにうわまわる素晴らしい経験ができれば、それは感動に つながります。

要するに『予想』と『素晴らしい体感』の開きがあれば あるほどお客様は感動するのです。

ではそのような話をするためにはどうしたらよいか? それは「体験話を体験する前からする事」です。

まず、体験話は自身が体験したことですから、相手に話す時には当然 「思い出しながら」話をします。

記憶を蘇らせながら話をするので、 自分の中では充分イメージできています。

次に『商品と出会う前の状況から話をする!』 これが感動を仕掛けるポイントです。

ある新商品をお客様に薦めるとしましょう。

ほとんどの方がその「商品の説明」から、商品を使うとどうなるかという 「使用後」だけを話します。

是非その前に、自分含め、すでに使用されている人が 「この新商品と出会う前はどういう状況だったか」という事を詳しく 話をしてください。

例えば
「私は1年前まで精神的にも不安定で肌もボロボロだったんです。

吹き出物が顔だけではなく首にも背中にもできていました。

皮膚科に行って 飲み薬までもらっていたのですが薬が切れるとまたすぐ元にもどってしまう 状態でした(←商品と出会う前)。

結局これは体の内面から出てくるものだということがわかったんです。

実はその時、この商品と出会いました。

毎日お風呂上りに使って1年近く たちますが(←商品使用)、 まず気持ちが穏やかになった。

そしたら吹き出物もでなくなったんですよ。

その当時の友人に会うと、私の肌が綺麗になった事はもちろんですが、 それ以上に穏やかになった私にびっくりするんですよ(←使用後)」とかね。

するとそこには新商品にまつわる物語、歴史が生まれます。

すると「人や物事に歴史あり」というように、その新商品に深みや重みが でるのです。

もちろん相手の心にも感動的に伝わります。

*今回のポイント*

説得では人の心は動かない。感動していただく話をするために 『体験話を体験する前からする』


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